事業実績 在来生態系の保全復元活動 ハス群落拡大抑制実験 手賀沼のハス分布縮小検証活動

手賀沼のハス分布縮小検証活動

日時/ 2019年9月24日(火) 13:25~15:00
参加者/県立中央博物館林紀男、柏市環境政策課 2名、我孫子市手賀沼課 1名、いであ(株)1名、
    手賀沼の小池 雉間、美手連 12名  
※この見学は手賀沼流域フォーラム調査事業の一環です。

 現在、手賀沼南岸、蓮見展望台前の岸辺から沖へ20~30メートルの幅で、東西に渡り、広範囲にハス群落が消滅しています。その原因を究明するために、岸側と沼側からハスの地下茎を掘り起こし調査しました。

1.開水面のコブハクチョウ
 

コブハクチョウによるハスの食害の痕跡はなかった。

水位が下がり陸地が見えている。

木道の下にはナガエがびっしり。ハスは沖の方へ後退(前進?)

水面をよく見ると、メタンガスの小さい泡が上がってきていた。

2.検証作業に集まった人々

 

3.

レンコンを採取しようと葦原に足を踏み入れたが、ズブズブはまり、このままではヘドロが深く堆積していて、採取不可能と判明。

4.サンプル採取風景

採取地点1
田舟に乗って採取地点へ。
ハスの周りをエンピで慎重に掘り下げをしている作業風景。林紀男さん頑張る。

採取地点2
エンピの柄が潜るほど深いヘドロの下に蓮根があった

採取地点3
葦原付近のハスと蓮根の採取風景。

5.採取したサンプル
 

最初に採取したサンプル。葉も茎も根もやせ細っていた。

他のサンプルもやせ細っていた。

6.沖合の繁茂部のサンプル採取風景
 

直に船外に出てサンプルを採取できた。

沖合サンプル採取に取り組んだ皆さん。

葉っぱを付けたまま地下茎を掘り出すのは、とても大変。

あと、もう少し!

繁茂良好地点の「戦利品」

地下茎とレンコン

こんなにちっちゃくても、
レンコンになっていて、感動!

 どうやら、ハスが枯れて繁茂域が減少しているのは、この大量のメタンガスの発生が影響しているようで
 す。検証結果については、現在、林紀男さんがまとめてくださっています。