事業実績 在来生態系の保全復元活動 ナガエツルノゲイトウ関連 オオバナミズキンバイ・ナガエツルノゲイトウの繁茂状況確認調査(2019年夏)報告

オオバナミズキンバイ・ナガエツルノゲイトウの繁茂状況確認調査(2019 年夏)報告 2019/7

日時 2019年7月8日(月) 午前8時30分集合、9時00分~11時15分
場所  手賀沼 我孫子手賀沼漁協桟橋→上沼→ハス群落→漁協桟橋
参加者 滋賀県:中井克樹さん、滋賀県立大学:上河原献二さん、 千葉県立中央博物館:林紀男さん、いであ株式会社(3名)、県水質保全課(2名)、 柏市環境政策課(2名)、美手連:7名 「手賀沼の小池」船頭さん 、NPO法人アルバトロスヨットクラブ(2名)
報告 小倉久子 (亀成川を愛する会))
※この見学は手賀沼流域フォーラム調査事業の一環です。

オオバナミズキンバイ・ナガエツルノゲイトウの繁茂状況確認調査(2019 年夏)報告

調査地点図 ※黄色番号:掲載写真地点

 * 予想通りにすべての地点でオオバナミズキンバイ(以下、オオバナ)が増えていました。すでに上沼のほぼ全域でナガエツルノゲイトウ(以下、ナガエ)・オオバナ群落が帯状に連続して分布していました。昨年の夏までは、ほとんど花をつけていませんでしたが、今年は、どこでも黄色い花が多数咲いていました。

 * オオバナの繁茂域が非常に拡大しているにもかかわらず、ナガエはオオバナに完全に駆逐されることはなく、場所によっては、ほぼナガエ単独の群落を作っているなど、しぶとく残っていました。

 * 今回は、まだハスの生長の最盛期前だったため、ハス帯の中に船を入れて調査することができました。ハス帯の中には、オオバナの茎や葉があちこちで浮いており、多くはすでに発根していました。これらが大きな群落に発達するのは時間の問題だと思われます。

  * ヒメガマ・マコモ帯では、隙間にナガエやオオバナが入り込んで群落を作っていました。抽水植物の間にナガエやオオバナが入り込んでいるのは、沼内のあちこちでみられ、これを放置すると、抽水植物帯がどんどん圧迫されて、やせてしまいます。しかしながら、抽水植物を残してナガエ・オオバナだけを駆除することは非常に困難であると思われました。このことは、手賀沼のナガエ・オオバナ駆除の大きな課題であると考えられます。


①手賀大橋をくぐって上沼に入った途端、ナガエ・オオバナの群落がありました。奥のほうにはオオバナの黄色い花がちらほら見えます。

②第5樋管

③群落の厚みが増しています。

④若松植生帯 オオバナの植生帯になりつつあります。

このあたりは、ほぼオオバナ。

中井さん、がんばる!

ヒメガマがオオバナに負けそう。

⑤水路がナガエ・オオバナでふさがれそうです。

⑥第4樋管

⑦第2樋管

⑧第1樋管

⑨第1樋管の手賀沼公園側

⑩我孫子新田

⑪根戸新田

⑫根戸新田

⑬北柏ふるさと公園地先 

⑭沼南側の花火台船

オオバナの美しいお花畑でした。

⑮北千葉第二機場前 ナガエ・オオバナが「大陸」を再生中

⑯大津川河口 

ワンドのヨシ帯だったところはナガエが占領。

大津川河口部は、ナガエが優勢

ヨシ帯に食い込むナガエ

⑰ナガエ島 ほぼナガエだけ  

⑱手賀大橋の下流部(南岸)

⑲温泉排水口下流  

⑳ハス群落の西端

㉑ハス帯の中

今日の調査のご褒美は,蓮の花!!